あえて悪いことをして親を試す
人に迷惑をかけてはいけない。
誰もが子供にそう願っているのではないでしょうか。
しかし、その伝え方を間違うと、迷惑をかけてしまうような子供に育ってしまうのだから、子育てというのは本当に難しいと感じます。
我が家は特に、子供が生まれた時から、幼稚園受験、小学校受験を見据えていましたので、礼儀やマナーにはうるさく育ててきたと思います。
こうするとこうなるからダメという否定が多く、ちゃんと理由は説明していたものの、子供はだんだんと自分が否定されているように感じていたのでしょう。
そんなことにも気付かずに、3歳になる頃まで、ダメダメと言い続けて育ててしまったので、子供はあえて悪いことをして、親を試すようになりました。
お友達のおもちゃをわざと取ってみたり、走ってはいけない場所と知りつつ走るなど、どれも本人はいけないことと認識しながらやっていて、親の顔色を伺うような行動を取りました。
自己肯定感
幼稚園受験も控えていたため、このままではいけないと思い、何か良い方法は無いかと子育ての講習会へ行ったり、子育ての本を読んだり、児童発達心理学の専門家に相談に行ったりしました。
その中で色々な原因はありますが、一番強く感じたのが自己肯定感の低さでした。
自己肯定感というのは、子供自身が自分は親に十分に愛されている大切な存在なんだと感じることです。
これが低いと、様々な問題行動として現れることを知りました。
私としては、子供の事をすごく愛していて、愛しているから子供のためと思ってしていた行動が、間違っていたのだということは、本当に衝撃的で落ち込みましたが、今からでも遅くはないと、子育てのやり方を全て変える決意をしました。
ダメというのは自分の命に関わること、お友達に怪我をさせてしまいそうな時だけと決めました。
それ以外は全て肯定しながら、このようにできると良かったねと、アドバイスするだけにしました。
効果覿面! 反省の日々
するとどうでしょう、1ヶ月ほどした頃から、どんどん子供の情緒が安定しだして、癇癪の回数も格段に減り始めました。
何より、子供が悪いことをしなくなってきたのです。
これには本当にビックリしました。
これまでの私の育て方は間違っていたのだと痛感し、同時に子供に申し訳なく思いました。
悪いことをするように育ててしまっていたのは私だったのだと。
現在では幼稚園受験にもなんとか無事合格し、毎日を楽しく過ごせています。
私もなるべくイライラせず、穏やかに接するように心がけるのを、忘れないように頑張っているところです。