初めてのトイレトレーニング
初めての子育てで、何もかもが初めて尽くしの第一子のトイレトレーニングの時のことです。
小(おしっこ)は失敗なくトイレでできるようになり、夜も紙パンツではなく、布パンツで寝てもお漏らしすることなく朝を迎えられ、あとは大(うんち)だけ、という頃。一進一退という感じではありましたが、こちらからトイレに誘って、少しずつトイレで大ができるようになってきました。
完全に布パンツになれるかな?というあと一歩のところで、なかなかその最後の一歩が上手くいかない日々が続いてました。
『あと少しなのに!』というこちらの苛立ちと、『頑張っているのにできない悲しさ』の我が子の思いが、今思えばぶつかり合っていたのだと思います。
できない日が続くにつれ、苛々は増し、子供に対する言葉や態度も乱暴になり、『母親か父親のどちらかは必ずフォローする』というルールも守れず、二人して子供に当たっていました。
ノイローゼになりそう
そんな環境なので、もちろん子供のトイレトレーニングがうまくいくわけもなく、失敗する日が続くばかりでした。
怒らない、子供がやる気になるような声掛けをしようと、頭では分かっていても、何度となく繰り返される失敗に、泣きながら失敗した布パンツを洗う虚しさで、私がノイローゼになりそうでした。
怒っては後悔する毎日を2年以上過ごしました。
かかりつけ医にも相談しましたが、布パンツへの失敗の原因は便秘だと言われ、薬を処方されました。
数か月、1年と飲み続けても治る気配はなく、年長さんの頃でもまだ失敗をしていました。
しかも1日に5,6枚もパンツを洗う程です。
大きな気付き
さすがにかかりつけ医も他に原因があるのではないかと疑い始め今度は精神的な理由を探し始めました。
専門医による診察をして頂き、声掛けやトイレに行くタイミング、回数などを指導して頂きました。
1年程通い、今では失敗はほとんどなくなりました。
もうすぐこの病院も卒業が近づいています。
トイレ問題に悩み続け、周りからは『いつかはできるようになるよ』と励まされても、『いつかっていつ?教えてよ!』と怒りの感情しか湧かなかったあの日々が、今では懐かしいほどです。
当時は途方に暮れるほど悩みましたが、いろんな方面からのアドバイスを頂けたことで、やっと道が開けました。
1つの病院の意見だけにとらわれないことの大切さを学びました。
トイレトレーニングは、ただ布パンツへ移行することだけが目的なのではなく、子供との関わり方が1番大切なのだと後から気づきました。