育児ノイローゼで自殺未遂
出産してから2年ぐらいの期間、育児ノイローゼのような状態になっていました。
妊娠していた頃につわりが酷くて、それが終わらず出産当日まで吐いたりしていたのですが、体力が落ちていた上に産後うつにまでなってしまって、自分の子供が生まれたのに、自分自身のことで精一杯という状況が長引いた事が、育児ノイローゼの背景にあると思います。
産後の心身の状態がとても悪かったので、本来ならそこで実家に帰るなりすれば良かったのですが、私の場合は諸事情があって、海外での出産だった為に実家に戻る事も出来ず、また日本から母が来ることも難しかったので、夫と私だけで乗り切る形での出産で、とにかくストレスのかかる状態でした。
実家に帰ることが出来なかったので、退院したらゆっくりするのもあまり出来ずに、すぐ家の事と赤ちゃんのことをしないといけない状況になって無理をした結果、育児ノイローゼと産後うつで私は自殺未遂をしてしまったのです。
こういう結果を引き起こしてしまった最大の原因は、育児ノイローゼと産後うつなのですが、それ以外の大きな要因は、「全部自分でしないといけないと思い込んでいた」ことだったと思っています。
初めての出産と育児で不安が大きかった上に、周りにすぐアドバイスをくれる人がいない状態だったので、よく分からないことがあると、すぐにネットで検索して調べたりしていたのですが、出産や育児のブログやサイトというのは、「育児は楽しい」「家事と育児の両立」など完璧な母親を彷彿とさせる内容が多いので、その内容と自分の状況のギャップに、「自分のやっていることはまだ足りてない」と思い込んで、無理をして精神的な状況を悪化させるという悪循環に陥っていました。
よく考えてみたら人それぞれ状況は違うし、そもそもブログは書いている人の綺麗な面しか見せていないのですが、とにかくテンパっていた私は同じようにいかない自分の育児と家事の状況に落ち込んで、毎日泣きながら生活をしていました。
カウンセリングで心が楽に
この酷い状況が良くなったのは、病院でカウンセリングをしてもらう事になってからです。
それまでは自分の夫ぐらいとしか話をしなかったところを、心療内科のカウンセラーさんに不安なことや辛いことを話すようになって、随分と心が楽になりました。
話をするうちに自分の心の中も整理出来るようになったし、カウンセラーさんは第三者なので冷静な視点からのいろんなアドバイスももらえて、私も徐々に先のことも考えられるようになっていきました。
今の私が出産した頃の自分にアドバイス出来るなら、「全てを完璧にするなんて無理なんだから、もっと他人を頼っていいよ」と言ってあげたいと思っています。
掃除や洗濯がちょっとぐらい溜まってても生きていけるし、料理はしんどかったら買ってくればいいし、適当にやってもなんとかなるよと。
そして指示を出せばちゃんと動いてくれるから、自分の旦那さんにもっと頼ってしてもらえばいいと、大きな声で言っておきたいです。