床に寝転がって…
わたしが子育て中に困ったことは、「子供がスーパーなどの買い物中に、床に寝転がってしまう」ことです。
よくアニメなどで、「これ買ってくれなきゃやだ」というセリフとともに、子供がお店の前でだだをこねるシーンがあるとおもいますが、わたしの子供はああいった状況でした。
しかも、なにか買って欲しくて寝っ転がるのではなく、楽しんで寝っ転がっているのです。
どんなに怒っても、抱っこしてもすぐに寝っ転がってしまうような子供でした。
最初はすぐなおるだろうと軽く考えていましたが、何度買い物にいっても寝っ転がってしまうのです。
買い物以外にも病院や、食べ物屋さんでも寝っ転がってしまうのです。
えっ、うちの子だけ!?
子供はみんなそうなのかなと思い、同い年をもつ友人に相談してみました。
すると案外とよその子供はあまり寝っ転がったりしないことを知ったのです。
わたしのこどもだけがこんなにも外で自由にしていることに驚きました。
そこからは、これではいけないんだと、一生懸命なおさせるように努力しました。
まずはじめにしたことは、買い物中はカートにのせることでした。
怒ってみた
でも簡単にカートに乗ってくれず、結局これはすぐダメだと知りました。
それから寝っ転がるたびにすごく真剣に子供に怒ったこともありました。
しかしこれも、周りの目もありますし怒ると子供は必ず大泣きをします。
今度はその大声が迷惑になるうえに、泣き声で気が散って、買い物なんてできる状況ではなくなってしまったのです。
友人に相談したときも、ある程度怒れば静かになるといっていたのに、わたしの子供は逆効果でした。
気を散らしてみた
それから、気を散らす作戦もしました。
「野菜は何色かな、これは何かな」といろいろ買い物中に聞いてあげるのです。
この作戦は最初はきいたのですが、だんだんと子供の中で楽しくなってしまったので、テンションがあがって、結局寝転がってニコニコしている状態になってしまいました。
いろいろなことを必死で試しましたが、どれも効果がなく途方にくれました。
そんなあるとき、「子供は褒めてのばす」という本に出会いました。
褒めてみた
その名のとおり、褒めるのです。
この本によると、失敗したことを怒るのではなく、できていること、できた日に褒めるというやりかたでした。
今までの発想と、まったくの逆だったのです。
試しに、寝転がらなかった日に、「今日はえらかったね」と褒めてあげました。
それから買い物に行く前に、「今日はできるかな、寝転がらないんだよ。約束ね」と、先に約束もしました。
子育てに正解はない
するとこの日をさかいに、だんだんと子供がしっかり買い物につきあってくれるようになったのです。
わたしのこどもはこの方法なんだなと感じました。
子育ては、正解がないので、自分のこどもにあった方法をみつけることは、とても大変だと思います。
でも、きっとこどもにあった育て方は存在するのだなと、今回のことでわかりました。
大変だけれど、こどもと一緒に成長している自分がなんだか毎日楽しいなと、今はやっと感じるようになりました。