息子の反抗期
息子が中学へ上がったとたんに、反抗期に入りました。
それは話に聞いていたよりも、ずっと大変でした。
学校からもらってくるプリントは出さない。
PTA費などの、期限付きのものを見せない。
帰ってからずっと寝ている様子に、怒りがこみ上げました。
もうすぐ高校受験だから、連絡物を普段から親に見せないと、大変なことになってしまうのをわかっているので、今のうちにできるようにと叱る毎日でした。
クラブが大変なのは、私も経験があるので知っています。
しかし、息子は帰ってから寝てばっかりで、ご飯はすぐに食べないし、お風呂にも入れない状態は、さすがに困りました。
眠りだすと、もう何もできなくなるのです。
人が変わったように、話も聞きません。
先生に相談
どうしたらよいものかと、先生に相談したら、「何も言わないで放っておいたらいいです。」とのことでした。
「何も言わないし、何もしなければ、お母さんは何の役にも立たないとあきらめて、自分でするようになります。」とおっしゃるのです。
しかし、物事には、限界というものがあると思いました。
教科書の上に学習プリントがまかれて、その上に体操服や水筒、靴下と重ねられていました。
掃除機がかけられないほどの散らかりようです。
何も言われるなと言われても、言ってしまう自分が間違っているのかと思って、腹が立ちました。
どの程度ならいいのでしょうか。
わかりませんでした。
叱り付けた
ある日たまりかねて、息子に怒ったのです。
晩御飯を食べなくていいと言いました。
すると息子は家の中を歩きだして、カーテンを引きちぎり、コップのお茶を、天井にぶちまけました。
これで終わるかと思いきや、トイレに入って戸を蹴り続けます。
出てきたと思ったら、ガラスをたたいて割ってしまいました。
パーンと言う音にびっくりして家族が見ると、硝子戸の上段からガラスの破片がザッと落ちました。
その傍らで震えるようにしてしゃがみ込む息子が、何か言っていたので聞いてみると、「御飯食べなくていいっていったから。」とつぶやいていたのです。
ショックだったのでしょう。
中学生くらいから高校生の男子には、自分でも思ってみないようなことをするものです。
力加減がわからないような感じで壁を割ったり、ふすまを破ったりするのです
人に危害が加わらなければという人もいますが、物が壊れるのは辛いものです。
試行錯誤
こういうことから、相手が嫌がることは、短く伝えるほうが良いと感じました。
何度も言うと、腹が立つそうです。
整理整頓は諦めて、時々こちらでするようにしました。
プリントは先生に大切なことだけ、じかに教えてもらうようにお願いしました。
おやつは好きなものを手作りで出すことにすると、以前の息子に戻ったように嬉しそうにするのです。
うちは、おやつが一番効果的でした。
結果的には、まだ反抗期は続いています。
次はスマホの一日の使用時間を、一日一時間を守るように、息子にわからせる方法を考えています。