「スポーツ少年団」
スポーツ少年団は、ご存知でしょうか?
土日に、よく学校の校庭で見かけると思います。
近所のお父さんがコーチをしている、サッカーや野球のチームのことです。
月謝はかなりの激安(数百円から数千円)なのが特徴です。
ではなぜ激安なのか、それは親の労力が半端ないからです。
これからお話しするのは、たいして興味もないのに、言葉巧みにスポーツ少年団に誘われそして入団。
その後、「こんなはずじゃなかった~」と思わず叫びたくなるような体験をしたお話しです。
サッカーチームに誘われた
きっかけは、小5の息子がお友達に、スポーツ少年団のサッカーチームに誘われた、という話を聞いたところから始まります。
正直なところ、噂は聞いていました。
けっこう、親が大変だと。
あまりにも息子が入りたいとうるさいので、誘ってくれたお友達のお母さんに聞いてみることに。
そのお母さんいわく、「えっ?全然大変じゃないよ。一応、当番あるけど、たいした仕事じゃないし、用事のある時は、理由言えば代わってもらえる」と。
私は土曜日も仕事があるし、土曜日の試合はついていけないのだけど。と念押しをすると、それでも全然平気だという返事が。
それならば・・・とサッカーチームに入ったのですが、これが罠だったんです。
これが罠だった!?
まず、当番はたいした仕事じゃないどころか、本職の仕事よりも大変。
飲み物係、ユニフォームやゼッケンの洗濯係、試合の車出し係、お弁当手配係にライン引き、用具係、会計、書記、副部長、部長・・・、おそらくもっとあります。
当番なんか変わるどころか、常に誰かが何かの当番をやっているので代われない。
でも、辞めるという雰囲気を醸し出すと、子どもを使って全力で止めてきます。
今辞めると、親子ともども仲間外れにしてやるぞ!とそんな無言の圧力です。
後から知った話なんのですが、このスポーツ少年団のサッカーチーム、年々、部員が少なくなってきたそうで、親の当番もいっぱいいっぱい。
少しでも親の負担を減らそうと、「ノルマ○人!」とノルマを決め、言葉巧みに勧誘していたのだそうです。
それにまんまと引っかかった私。
そりゃ、激安の月謝で、親の負担がないなんて、上手い話はないなぁと、今更ながら気づいても、後の祭りでした。
緊急事態発生!
ところが、そんなことも言ってられない事態が起きました。
小6進級が目前に控えた1月の年明け。
新小6の中から、部長を決めるというのです。
しかもその候補に、私がなっていると。
新小6の中で、大きな役員になっていないのは我が家だけだったから、というのが理由でした。
これも後から知ったのですが、次の部長を押し付けるために、ちの息子を勧誘したらしいのです。
何とかしなければ
さすがに部長になったら、私の仕事も退職しなければいけなくなります。
それだけは、絶対にだめです。
ここで、私は腹をくくりました。
なんとしても、このサッカーチームは辞めてやると。
そう決めたら、行動は早かったです。
部長に正式に任命される前に辞めなくてはいけません。
理由は「中学受験」としました。
本当に中学受験をするつもりだったので、サッカーを続けられないと言えます。
間一髪!!
息子には、「塾の友達やサッカー以外の友達もいるし、これから中学行けば新しいお友達だってできる」と言い聞かせ納得させました。
口頭で言うと、聞いた聞いてないになるので、きちんと文書で「退部届」を作成。
練習日にそれを現部長に笑顔で手渡しし、その場で「今日で最後になります。ありがとうございました。塾の都合でこんな急になってしまって申し訳ない。」と一方的にしゃべり、そのまま帰宅して終了。
他のお母さんたちの、口をぽかーんと開けた顔が、今でも忘れられません。
部長候補になっていると聞いて、退部するまでの間がわずか2日間。
もっと早くに、行動を起こしていればよかったです。