3歳半健診
こんにちは。
6歳、5歳、0歳の娘たちの母をしています。
今日はこの3姉妹の長女の話をします。
長女は好奇心旺盛で、時に頑固で、でもとても可愛い、私から見ればふつうの3歳児でした。
3歳半健診に行って、保健師の方に指摘されるまでは…
それまでにも健診は受けていたし、そこでなにも言われたことがなかった私は、何の心構えもなく3歳半健診の日を迎えました。
年子で2歳だった次女を実家に預け、久々の2人での外出。
むしろ、ちょっと楽しみにしていたくらいです。
名前が言えない
会場に着き、自分たちの順番を待つ間も大人しく順番を待っていました。
問診の順番が回ってきて、保健士の方の前に座ります。
娘は緊張していました。
親の私と保健士さんが少しお話ししたあと、どっちが長い?とかこれは何色かな?といった質問には割とすんなりと答えていましたが、何度聞いても名前が言えませんでした。
あとで考えて見れば当然なんです。
迷子になったら、お外で知らない人に話しかけられた時に、名前や住所をペラペラ喋らないように、お名前は?〇〇です!のようなやりとりを教えていませんでした。
全否定された気分
そのあとはどんな受け答えのテストをしていくら娘が答えられたとしても、保健師の方の顔は曇ったまま、最後には名前言えなかったもんねぇ…とつぶやかれ、健診結果を告げられる際にも名前が言えなかったことを延々と言われ続けて、帰り道で泣きました。
娘が、ではありませんよ。
私がです。
悔しかった。
娘との3年を、名前が言えなかったことで、全否定された気分でした。
そこから娘のことが、可愛いと素直に思えなくなりました。
市から電話がかかってきて、もう一度お話しできませんか?と言ってくる。
時には玄関のチャイムが鳴って、職員が訪問してくる。
みんなに責められてるような気分になり、子育てが苦になりました。
今ならなんとなくわかります。
何か子どもに異常な点が見られれば、それに早く気づいて施設を紹介したりするために、そうやって声かけをしてくださっていたんだと。
でも当時の私にはそうは思えず、ただただ子どもを怒鳴りつける日々が続きました。
担任の先生の一言
その感情から解き放たれたのが、娘の幼稚園の2年保育が始まった時でした。
家庭訪問に来られた担任の先生に一言、「〇〇ちゃんはとってもかわいいよ。ずっとこのままでいて欲しいくらい」
この先生に出会えてよかったと心から思いました。
うちの娘はちゃんとかわいいんだ!
人に言われてぶれる程度の愛情ではないはずでしたが、褒められる方が嬉しいし、親としての自信もつきます。
今現在、娘は相変わらず好奇心旺盛、頑固者で、時に不思議ちゃんです。
小学校に入学したら、学習障害が指摘される可能性があるかもと担任に言われていますが、そうなればそうなった時だなと思えています。
泣きながら帰った3歳半健診ですが、後々いろんな人に話を聞くと、義母やママ友も、長男長女が社交性や言葉の遅れなど、2人目、3人目の子どもに比べて厳しく指摘されたと言っていました。
そして多くが、子育て間違ったかな、何か足りてなかったかなと、自分を責めたり考え込んでしまったということも知りました。
保健士の方の一言で落ち込まないで
2人目以降は健診の流れもわかっているから、確かに我が家も次女の時は、前もって名前をいう練習させましたよ。
健診は確かに大事です。
そこで何か心身の障害が発覚することもあるかもしれません。
でも、その子を育ててきた3年間は、なにも変わらないから大丈夫!
なーんて、偉そうなこと言ってますが、もう一回長女の3歳半健診の日にタイムスリップしたら、もう一度泣く自信があります。
一言、保健士さんから言われたかったのかもしれない。
よく頑張って子育てされてます、と。
今でも健診かなと思われるママ・パパを見かけると、保健士の方の一言で落ち込まないでね、とそっと心の中で声をかける。
今日からまた子育てお互い楽しみましょうね。