娘:「お腹の赤ちゃんなんて、しらないよ!」
私は、二人目がずっと不妊でした。
諦めたころに妊娠するとよく聞きますが、何年たっても諦められずに妊娠を望んで、7年後にやっと妊娠しました。
それはそれは嬉しく、親戚中、大喜びでした。
一人娘を除いて・・・。
娘は、私のお腹が大きくなるにつれ、動きも鈍く疲れやすく、すぐに寝てしまう私の身体を労わるどころか、「なんで?いつものママと違う」と、駄々をこねる始末。
お腹の赤ちゃんなんて、しらないよ!という感じでした。
一人ッ子時代が長かったので、まだ姉妹の楽しさがわからないのだろうと思いました。
生まれてくる赤ちゃんをみれば、徐々に変わってくれるだろうと、能天気に考えていました。
生まれてきた赤ちゃんをみて、あの時の娘はどう思っていたのでしょうか。
私は、もうかわいくてかわいくて仕方がありませんでした。
長女は、小学校に通うようになり、今までよりもずっとたくましくなりました。
赤ちゃんがベッドから落ちた!?
生まれたてほやほやの赤ちゃんとずっといる私は、まだ7歳のお姉ちゃんでさえ、浅黒く見えてしまいました。
そんな私の態度が通じてしまったのか、生まれて間もない赤ちゃんに忘れられない事件がありました。
長女が赤ちゃんを抱っこしていて、ベットに置いたときに、置き方が甘かったせいか、ベットから赤ちゃんを落としてしまったのです。
赤ちゃんが落ちた音は、今でも忘れられないほど強烈でした。
わざとではなかったにしろ、無意識のうちに、行動にでてしまったのかもしれません。
私は、半狂乱で娘に怒りました。
長女は泣きながら黙ったままでした。
二番目の子が生まれる前から、まずは長女を可愛がりなさいと、周囲から言われていました。
私も、よくわかっていたつもりでした。
でも、できていなかったのです。
長女を抱きしめた時…
中学生になった長女は、相変わらずくだらない姉弟喧嘩を繰り広げています。
次女も負けてはいません。
ある時、私よりも大きくなった体の長女を抱きしめた時に、長女がすごく喜んでいました。
嬉しい、待ってました!というような感覚が肌から伝わりました。
そうだ、二番目の子が生まれてから、長女とスキンシップを取っていなかったのだと思いました。
もう、あなたは大きいから大丈夫よね?的に遠ざけてしまっていたのだなと、今になって気が付きました。
以前主人に、長女の前で、次女に可愛いを連発しすぎだと、注意されたことも思い出しました。
長女だって、もちろんかわいいのです。
でも、心配したり、過干渉になってしまう傾向にあったのかもしれません。
次女に対しては、温厚で緩くてのんびりした対応ができるのです。
子育ては「自分育て」!?
私は子育てを姉妹平等にはできませんでした。
生まれた順番と環境や状況で、母親がこうも違うと、申し訳ないなと思います。
でも、きっと親なんでそうなもだろうなと、今では開き直っています。
だからこそ、自分が悪い時は、素直にどんな時も子どもに謝るようにします。
小さい時は、親の都合や間違いを子どもは大目にみてくれますが、思春期に近づくにつれ、そうはいかなくなります。
外出先で、修羅場な親子喧嘩している姿をみます。
きっと、私は親なんだからね!を盾にしていると、ああなってしまうのだろうなと思います。
お母さんだって、間違えるし、完璧じゃない、人間だもの。
そういう謙虚な態度を持ち続けていれば、娘と対立はあまりしないなと、私は悟りました。
子育ては自分育てです。